北朝鮮 拉致被害者 真実と目的は?帰国者の名前一覧

北朝鮮 拉致 被害者

1970年代から80年代にかけ、発生した北朝鮮による日本人拉致問題は、いまだ完全解決には至ってない。

 

日本政府が認定した拉致被害者は、17人。そのうち5人は、2002年に行われた「日朝首脳会談」後に、日本への帰国が実現しているが、残る12人の被害者に関していまだ安否は分からないままである。

 

しかも北朝鮮側からの説明は、8人死亡、4人は入境していないと主張。

 

その中で「横田めぐみさんや松木薫さんのもの」とする遺骨の一部などを提供してきたが、日本政府の鑑定の結果、遺骨からは別人のDNAが検出された。

 

それ以外に提示された資料も極めて不自然な点が多く、真実の究明を求める拉致被害者家族にとって、北朝鮮に翻弄されただけでなく、さらに不信感を増大させる結果となっている。

 

だが、ここで問題なのは日本人をなぜ拉致し、どう利用したかであり、北朝鮮側の目的は一体何だったのかである。

 

いまだ真実は解明されておらず、被害者の中で帰国者がたった5人だけというのもおかしな話だ。

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北朝鮮 拉致被害者 真実と目的は?

北朝鮮による日本人拉致問題は目的に応じて3つのパターンに大別されるという。

 

3つのパターンとは、「海上遭遇拉致」、「人定拉致」、「条件拉致」。

 

海上遭遇拉致は、海上で漁船に見つかった際に工作員が摘発されるのを防ぐため、拉致する。

 

人定拉致は、拉致する対象者を北朝鮮の工作員らがじっくりと選定した上で、北朝鮮に連れ去る。

 

条件拉致は、北朝鮮から『こういう人物がほしい』という依頼があり、ターゲットになった人物を誘引して連れ出すものだ。

 

日本人拉致問題の大部分が「条件拉致」。根本的な目的は工作員として利用するためだと言われている。

 

被害者である横田めぐみさんに関しても、工作員として利用するためなのが真実で、北朝鮮側が「若い女性を連れてこい」という条件拉致だったのではないかとされている。

 

だが、工作員として養成することはうまくいかなかった。工作員として活用できない拉致被害者は、日本に派遣する工作員に日本語を教える教師を担当。

 

北朝鮮はとにかく女性の工作員を育成したかったらしく、目的は女性だった。

しかし、女性一人であれば、精神的に不安定になり、寂しいとかいろいろな問題があるので「カップル」という条件拉致を実行。

 

1978年の夏に日本でカップルが連れ去られる拉致事件が頻発したのもこのためだ。

 

北朝鮮工作員にとって、日本へ侵入するのは簡単なこと。漁船を装った工作母船で日本の沿岸に近づき、搭載された小型ボートに乗り換えて上陸すればよい。

 

ターゲットになった人物を誘引して海岸に連れ出すのは、日本国内に潜伏している工作員の役目で、連中は北朝鮮本国と連絡を取り合いながら、いまでも非合法活動を続けているのだ。

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北朝鮮の拉致問題 帰国者(被害者)5人の名前一覧

北朝鮮による拉致問題で、日本政府が認定した拉致被害者は、17人。そのうち5人が一時帰国を条件に2002年10月15日、帰国が実現した。

 

※帰国者5人の名前一覧

 

・地村保志さん

・地村富貴恵さん

・蓮池薫さん

・蓮池祐木子さん

・曽我ひとみさん

 

5人の拉致被害者は北朝鮮に家族を残していたが、日本に残ることを決断。

 

その後は2004年5月22日の第2回「日朝首脳会談」で再訪朝した小泉首相が、北朝鮮に残された拉致被害者家族を帰国させるべく交渉に入り、地村さんと蓮池さんの息子と娘計5人を日本へ帰国させることで北朝鮮と合意した。

 

だが、ここで疑問なのはなぜ、北朝鮮は地村さん夫妻、蓮池さん夫妻、曽我ひとみさん5人の拉致被害者を返し、残りは「死亡した」としたのか。

 

本来生存していると言われているのに北朝鮮はわざわざ「死亡通知書」まで送っている。

 

返せない理由は、拉致被害者を工作員として利用しているからだとか。

 

しかも北朝鮮の工作員の名前や顔を知っているので、日本に返したら莫大な国家機密が露出することを恐れて返せないのだという。

 

今後も日本政府の要求が続けられていくだろうが、拉致被害者を返すことはないという意見があがっている。

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