貴乃花親方がおかしいのは洗脳騒動から?家族が擁護するも処分はどうなる?

貴乃花親方 画像

横綱・日馬富士(33)と貴ノ岩(27)の問題がスポニチに掲載されたのは11月14日、九州場所が始まったばかりというタイミングで発覚した。

 

貴ノ岩の師匠・貴乃花親方が、以前評論家として解説をしていたスポニチが今回の件を報道したことから、誰もが貴乃花親方のリークだと勘繰ったのである。

 

ただ、真偽のほどは謎にしても問題があったのは10月25日夜で被害届はその4日後に提出されている。

 

見方を変えれば、貴乃花親方は九州場所が始まるまであえて引っ張り、加害者の日馬富士が土俵に立っているという状況を演出したとも受け取れるのだ。

 

現在、貴乃花親方は相撲協会の聞き取りに対して「よくわからない」と答えたり、内容の異なる診断書が存在するといった「おかしい行動」が目に付く。

 

また、マスコミに対しても沈黙を守っているため、騒動に関してはまだまだ闇に包まれた部分が多い。

 

ニュースなどでは連日、この問題を特集しているが、貴乃花親方のおかしい行動が影響し、与論の指示は広がっていない状況だ。

 

ただ、貴乃花親方の母親である藤田紀子は、テレビ番組のゲストとして出演し、「昔から場所中は余計なことを言ってはいけないとされている」などと、沈黙を守る息子を擁護している。

 

また、洗脳騒動で家族が不仲に陥り、以降は「12年会っていません」という藤田紀子氏は、「貴乃花親方は損得の計算ができないかもしれません。だから私とも疎遠なんじゃないですか?」と息子のことを評した。

 

そして、協会側は、巡業部長という重要ポストに付く貴乃花親方の報告義務違反を問題視し、処分を検討し始めているということだが、認定すれば理事を解任される可能性もあるという。

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貴乃花親方がおかしいのは洗脳騒動から?

貴乃花親方の行動が「おかしい」と非難されているが、自分の弟子が被害にあったのだから激怒するのは当然のことである。

 

しかしその怒りの源泉は別のところにもあるという。

 

今回の問題が起きたのは飲み会でのこと。日馬富士と貴ノ岩以外に横綱の白鵬、鶴竜、照ノ富士もいたことが分かっているが、対戦することが確実の横綱や関脇が場所の直前に皆で飲んでいること自体、貴乃花親方からすればありえないのだ。

 

八百長の話でもしていたのかと疑われるのは目に見えており、貴乃花親方はこうしたいい加減なモンゴル人力士は排除すればいいと考えている。

 

当然モンゴル人力士にやりたい放題させている相撲協会の現体制に対する怒りも凄まじく、最終的に八角理事長を理事の座から引きずり下ろすことを目論んでいるかのようにも見える。

 

そうして貴乃花親方は、相撲協会の聞き取りに対し、「よくわからない」と答えたり、貴ノ岩の聴取要請を拒否し、真っ向から対立する意思を示しているのだ。

 

そういうやり方が「子供っぽい」「おかしい」と評判を下げているわけだが、良く言えば正直者、しかしそれは裏を返せば融通が利かない偏屈な男ということにもなる。

 

貴乃花親方といえば、現役時代の若貴ブームの時に洗脳騒動があったが、そのときも、家族の不仲が噂されたときも、メディアの前に出ようとはしなかった。

 

問題の「洗脳騒動」があったのは、今から約20年前の1998年。

 

突如、貴乃花が「若乃花の相撲には基本がない」と批判。以来、貴乃花が信頼していた整体師の存在が問題視されたことなどもあり、若貴を含む一家は崩壊した。

 

弟である貴乃花が、2歳上の兄である若乃花を「花田勝氏」と呼んでいたことに、2人の関係がどういったものだったかが予測できる。

 

兄の若乃花は、先代の大関・貴ノ花のスカウトで角界入りしたわけだが、あれは素質を見込んでのスカウトではなかったという。

 

つまり1人の相撲取りとして入門したのではなく、あくまで逸材と言われた「弟の兄」としての入門だったようだ。

 

そして若貴兄弟として騒がれたものの、兄は弟の壁だった。若乃花という兄が壁として存在することで、弟は誰からも変なことをされないし、兄は弟を横綱にするためのお目付け役に徹していた。

 

ところがその後、兄弟は「洗脳騒動」で不仲に至るわけだが、決定的なきっかけとなったのは、1995年の11月場所。

 

史上初の兄弟優勝決定戦に兄が勝ったことだった。

 

このとき兄の若乃花は、正直負けたいくらいだったが、結局勝ってしまったという。

 

以来、弟の中に「しこり」のようなものが生まれ、事あるごとに貴乃花から突っかかってくるようになったそうだ。

 

今回の件もそうだが、貴乃花親方の周りではどういうわけか、災いが生まれやすいようである。

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貴乃花親方の家族が擁護するも処分はどうなる?

今回の暴行事件を謎のおかしい行動によって、一層こじれさせている貴乃花親方だが、家族らはどう見ているのか。

 

世間は貴乃花親方の行動を「相撲協会に連絡して、事件を内々に処理するべきだった。」「被害届を出すべきじゃなかった。」という声があがっているが、母親の藤田紀子氏は、息子のやり方を擁護している。

 

テレビに出過ぎと非難する声もあるが、「貴乃花がしゃべらないことを責めますけど、もし話をしたら、いま(九州場所の)相撲は取れません。それくらいの大問題になる」と語り、貴乃花親方の行動に理解を示す。

 

藤田紀子 花田虎上 画像

 

また、貴乃花親方の実兄・花田虎上氏にしても、「事件が本当であれば協会が判断するより、警察に任せる方が懸命」とはっきり明言している。

 

「洗脳騒動」以来、絶縁状態にあるといわれている弟のことだが、花田虎上氏も貴乃花親方よりの意見。

 

ただ、今のところ、被害者の貴ノ岩が何も発言していないので、当事者でない自分が何を話しても説得力がない」として、事件についてコメントしない姿勢を示している。

 

協会側も問題の解決に貴ノ岩からの事情聴取は必須。

 

だが、当の貴ノ岩といえば、貴乃花部屋に雲隠れして姿を現さないし、貴乃花親方も貴ノ岩の聴取要請を拒否している。

 

こうした態度に協会側は、貴乃花親方を巡業部長から外したり、理事を解任するなどの処分を下す検討をしているという。

 

協会の規定によれば、「理事は何か問題があったら報告する義務がある」と書かれているため、責任を取らされることも考えられるが、もし、処分が下れば貴乃花親方はだまっていないだろう。

 

第三者を立てるなどして協会と闘うことになる可能性もあるようだ。

追記

貴ノ岩の件で書類送検された元横綱・日馬富士に鳥取区検は略式起訴を命じた。

略式起訴とは、正式裁判を請求せずに、略式手続で処分を科すこと。

公開裁判を開かずに、裁判所が罰金・科料の金額を法定刑の範囲内で決め、書面で判決を言い渡す方法である。

鳥取区検が日馬富士を略式起訴にしたのは、貴ノ岩の状態や引退して社会的制裁を受けたことなどを勘案して判断したとみられる。

そして、今回の件で日馬富士は相撲協会から処分が言い渡される前に引退届を提出した。

そうすると多額の退職金がもらえるからだ。

だが、相撲協会は日馬富士の引退は「引退勧告相当」としており、今後の退職金を規定の金額から減額する方向で検討している。

また、他の力士などの処分に関して、日馬富士の師匠だった伊勢ケ浜親方は責任を取って理事を辞任。

現場にいて止めなかった白鵬、鶴竜両横綱には減給処分が決定した。

白鵬は1月の給料を全額不支給、2月は50%カット。鶴竜は1月の給料のみ全額不支給となった。

一方、日馬富士の件で、九州場所を全休した貴ノ岩は、新番付で東前頭8枚目から東十両3枚目に降下。

しかし、初場所を全休した場合でも幕下に陥落することなく、十両最下位の西十両14枚目に残留する特別措置が適用されることが決定している。

そして、持ち越しとなっていた貴乃花親方への処分については、役員待遇委員へ2階級降格となる見通し。

貴ノ岩と日馬富士の問題の事実を知りながら相撲協会に報告を怠っていた、貴乃花親方の責任は重いと判断した結果だったが、理事を解任されても、2月に行われる理事候補選挙への立候補を認められている。

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