マススタート 日本代表女子はメダル候補?パシュートとの違いやルールは?

高木美帆 高木菜那 佐藤綾乃 画像

平昌五輪のスピードスケート・女子団体パシュート決勝が21日に行われ、日本代表は王者オランダに勝利し、みごと金メダルを獲得した。

 

パシュートの日本代表女子は、今大会で金メダル最有力と言われていただけに注目が集まったわけだが、24日に行われる女子マススタートがまだ残っている。

 

マススタートは平昌五輪の新種目でワールドカップでは2014~15年シーズンから実施。

 

パシュート同様日本向きの種目と言われており、金メダルトリオの高木美帆選手、高木菜那選手、佐藤綾乃選手の3名が出場する。

 

高木美帆選手、菜那選手、佐藤選手が出場するマススタートは、団体戦のパシュートと違って個人戦となるが、日本はメダル候補に挙げられているため、またも金メダルを獲得する可能性は十分なのだ。

 

今回はメダル候補の新種目・マススタートについて、ルールやパシュートとの違いなどを解説してみようと思う。

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マススタートとパシュートの違い

あまり聞きなれないマススタートという種目は、今回の平昌五輪で初めて実施される。

 

まず、マススタートとパシュートとの違いだが、パシュートは団体戦で3人一組が隊列を組んで相手チームと競う。

 

周回中、先頭交代をスムーズに行うことや選手どうしが体力を温存させながら滑るなど、チームワークが求められるのだ。

 

日本がパシュートを得意としている理由は、技術もさることながら個人の体格にある。

 

大柄の外国人は身長差が少ないために後ろにつくメンバーの空気抵抗が大きく、どうしても体力を消耗してしまう。

 

それに比べ、日本代表は170センチの菊池彩花選手と155センチの高木菜那選手では15センチの差がある。

 

そのため、菜那選手は小柄な体格をいかして隊列の後ろで空気抵抗を抑え、体力温存。終盤、先頭に立って速いスピードを維持する役割を果たせた。

 

一方、マススタートは個人戦で、出場選手が一斉に周回しながら順位を競う。

 

マススタート 画像

出典元:朝日新聞より

 

パシュートは400メートルのトラックを6周し、最後の選手がゴールした時点で勝敗が決まったが、マススタートは400メートルのトラックを16周滑る。

 

「氷上の競輪」とも呼ばれ、最後のスピード勝負に備えた位置取りや駆け引き、レースの流れを読む力が鍵。

 

ショートトラックにも似たところもあるため、接触や転倒が多く、戦術によって“番狂わせ”も起こりうる。

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マススタートのルール

400メートル×16周で争うマススタートのルールは、ポイント制となっていて、4周ごとの中間ポイントの1位5点、2位3点、3位1点。

 

ゴール時の着順の1位60点、2位40点、3位20点を合算して順位が決まる。

 

ただ、中間ポイントが低いため、1~3位はほぼゴール時の順位通りになるが、4位以下は中間ポイントが重要。

 

ポイントのない選手はフィニッシュ順となる。

 

マススタートはルール上、同国の選手が協力し合う場面もあり、展開によってはチームワークにたけた日本代表にうってつけの種目。

 

個人種目でありながら「チーム戦」を強調する日本代表は、過去の試合でもチームワークでメダルを獲得している。

 

たとえば、競輪の「ライン」のような縦の隊列を組んで、後方の選手の体力を温存させ、最終周で先頭が空けた内側コースから後方の選手が抜け出す作戦でメダルを獲得した。

 

ほかにもスタートから先頭を奪い、他国選手を牽制(けんせい)すると、終盤、最後方にいた選手が急激にペースを上げ、一気に集団から抜け出したこともあった。

 

本来、マススタートのような中長距離種目の場合、まともに戦えば欧米勢が強い。

 

だが、誰かが犠牲になることで日本にもチャンスが生まれるということでもある。

マススタート 日本代表女子はメダル候補?

マススタートには、高木美帆選手、高木菜那選手、佐藤綾乃選手の3名が出場する。

 

3名の日本代表女子選手はナショナルオールラウンド強化選手でもあり、メダル候補でもある。

 

ただ、まともに戦うとメダルは難しいので、誰が犠牲になるかだ。

 

個人的な予想では、高木美帆選手が他の選手の引き立て役に回ると見る。

 

美帆選手は今大会でパシュート金、1500メートル銀、1000メートル銅に輝き、1大会での「金銀銅」制覇を達成。

 

おそらく外国勢は美帆選手をマークしてくると思うので、その隙を狙って菜那選手、佐藤選手が抜け出す。

 

この作戦で、マススタートを得意としている佐藤選手が金、あわよくば菜那選手もメダル獲得というのが理想のように思う。

 

※マススタートの実績

 

高木美帆

2017 全日本スピードスケート距離別選手権大会 マススタート 優勝

2016/17 ワールドカップ最終戦スタヴァンゲル大会 マススタート 4位

2017 アジア冬季競技大会(札幌) マススタート 金メダル

2015/16 ワールドカップ最終戦ヘレンベーン大会 マススタート 3位

2016 世界距離別スピードスケート選手権大会 マススタート 3位

2015/16 ワールドカップヘレンベーン大会 マススタート 6位

2015 全日本スピードスケート距離別選手権大会 マススタート 2位

2015 世界距離別スピードスケート選手権大会 マススタート 4位

2014 全日本スピードスケート距離別選手権大会 マススタート 優勝

 

高木菜那

2017/18 ワールドカップカルガリー大会 マススタート 3位

2017 アジア冬季競技大会(札幌) マススタート 4位

2017 世界距離別スピードスケート選手権大会 マススタート 2位

2016/17 ワールドカップアスタナ大会 マススタート 2位

2016 全日本スピードスケート距離別選手権大会 マススタート 優勝

2015 全日本スピードスケート距離別選手権大会 マススタート 優勝

2014/15 ワールドカップ最終戦エアフルト大会 マススタート 2位

2014/15 ワールドカップ帯広大会 マススタート 2位

 

佐藤 綾乃

2017/18 ワールドカップヘレンベーン大会 マススタート 優勝

2017 全日本スピードスケート距離別選手権大会 マススタート 2位

2017 アジア冬季競技大会(札幌) マススタート 銀メダル

2016 世界ジュニアスピードスケート選手権大会 マススタート 優勝

2015/16 ジュニアワールドカップ・ファイナル マススタート 優勝

2015/16 ジュニアワールドカップベルリン大会 マススタート 優勝

2015/16 ジュニアワールドカップフローニンゲン大会 マススタート 優勝

引用元:日本スケート連盟より

 

追記

高木美帆選手はマススタートに出場しないとのこと。

控え扱いで登録していたが、24日のマススタートに出場するのは、高木菜那選手と佐藤綾乃選手の2名。

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