聲の形の声優が下手?先生はクズで川井が嫌い!母親の耳の意味は?

2016年に公開され話題を呼んだアニメ映画「聲の形」が、8月25日のNHKEテレで地上波初放送される。
映画「聲の形」は、大今良時氏の同名マンガが原作の劇場版アニメで、京都アニの山田尚子氏が監督を務めた作品。
退屈することを嫌う少年・石田将也と、聴覚障害を持つ転校生の少女・西宮硝子が、すれ違いながらも様々な経験を生かして成長していく姿を描いた青春感動ストーリーだ。
声優には、主人公・石田将也(いしだしょうや)の少年時代を女優の松岡茉優、高校時代を声優の入野自由(いりの みゆ)が担当した。
なお、本作品の声優に関して言うと、演技力の高さが目立った反面、「下手」との声があがっていたのも事実。
プロの声優ばかりで仕方ないと言えば仕方ないのだが、主人公・将也の少年時代を務めた松岡茉優の演技は、評価されなかったのだ。
そんな今回は、将也の少年時代を除いて高評価だった映画「聲の形」の声優一覧や、登場人物の中で「クズすぎる」、「嫌い」とののしられた竹内先生や川井みき、ヒロイン・硝子の母親の耳に関してなどの情報をまとめてみた。
映画 聲の形の声優が下手?
映画「聲の形」の原作は、漫画家・大今良時氏が19歳の時の2008年に、週刊少年マガジンの新人賞に投降した作品。
この作品は週刊少年マガジンの「第80回新人漫画賞」の入選を果たした。
しかし、入選作品にもかかわらず、当時の編集部は本作品の掲載を見送ったのだ。
理由は耳が聞こえないというストーリーが前向きでないこと、読者に希望を与え難い作品であることだった。
だが、入選から4年後、編集部内のさまざまな議論を経て、週刊少年マガジンに読み切りが掲載されることに。
その後は連載されることになり、単行本は現在300万部を突破。
さまざまな賞を受賞し、ベストセラーとなった。
その話題の「聲の形」が、2016年に映画化され、見た人に感動を呼んでいる。
声優には、退屈することを嫌う小学校時代の石田将也を松岡茉優、5年後、高校生になった将也を入野自由が演じた。
高校生になった将也を演じた入野自由は、現在30歳のプロ声優。
(高校生の石田将也を演じた入野自由)
2001年に公開された『千と千尋の神隠し』のハク役を担当したことでも知られていて、本作品でもすばらしい演技を見せている。
一方、小学校時代の将也を演じた松岡茉優は、本作品以外に声優を体験しているが、「演技が下手」のレッテルを貼られてしまった。
(小学校時代の石田将也を演じた松岡茉優)
映画を見た人からは、「小学生時代の将也、声が下手やと思ったら案の定女優だった」と言われたように、松岡茉優はプロの声優ではない。
しかし、将也の声優に松岡茉優を抜擢したのは山田尚子監督だったのだ。
山田尚子監督は起用理由を、「松岡の出ていたドラマが好きだったから、真っ先に松岡のことを思い出した」と話す。
松岡自身も原作を読んでいて、漫画を好きだったようだが、期待に応えられなかったようだ。
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では、ほかの声優に関してはどうなのか。
小学校に転校してきたヒロイン・西宮硝子、ろう学校時代の硝子の両方を声優の早見沙織が演じているが、どちらも絶妙な演技で高評価を得ている。
現在、27歳の早見沙織はプロの声優。
(ヒロインの西宮硝子を演じた早見沙織)
主にアニメ作品をメインとして、数々の作品に出演する人気声優だ。
映画「聲の形」に出演しているその他声優は以下の通り。
※「聲の形」の声優一覧
・石田将也/入野自由(小学生時代 – 松岡茉優)
・石田美也子(母親)/ゆきのさつき
・石田将也の姉/濱口綾乃
・西宮硝子/早見沙織
・西宮結絃(妹)/悠木碧
・西宮八重子(母親)/平松晶子
・西宮いと(祖母)/谷育子
・島田一旗/西谷亮(小学生時代 – 小島幸子)
・広瀬啓祐/増元拓也(小学生時代 – 武田華)
・植野直花/金子有希
・川井みき/潘めぐみ
・竹内先生/小松史法
・佐原みよこ/石川由依
・永束友宏/小野賢章
・真柴智 /豊永利行
・マリア/鎌田英怜奈
・ペドロ/綿貫竜之介
映画 聲の形の先生はクズで川井が嫌い?
映画「聲の形」は、原作7巻のストーリーを2時間にまとめている作品。
そのため、登場人物に関して少し割愛されているところはあるものの、ほぼ原作通りに仕上がっていて、ヒロインの西宮硝子も可愛いまま描かれている。
そもそも「聲の形」は、西宮姉妹が可愛いのに対して、ほかの登場人物のほとんどが「ゴミ」、「クズ」と言われ放題の作品。
登場人物は皆何らかの個性を持っているものの、見る人の主観によっては、許せないキャラたちが出てきているのだ。
その中でも、クラスの学級委員を務める優等生・川井みきなんかは、端正なルックスもさることながら、実は「たちが悪く嫌い」と思っている人が多い。
(クラスの学級委員 川井みき)
出典元:聲の形公式
嫌いな人が多い川井みきの性格は、一言で言えば「素直」。
まじめなだけに、西宮硝子に対して悪気やあざといことを自分でやっているか分かっていなくて、計算ずくでもないのである。
ただ、そんな性格だから見る人によっては「クズ」とか、「登場人物の中で一番嫌い」と思われてしまっている。
結局は、天然で自覚がないところが誤解を呼んでいるのだ。
そして、何といっても「聲の形」の中で一番嫌われて、クズ扱いされているのが、小学校時代の担任・竹内先生である。
(担任の竹内先生)
この作品は、決してイジメをテーマにしていないが、竹内先生のせいで主人公の石田将也がいじめっこのレッテルを貼られてしまう。
おかげで将也は、周囲から孤立してしまい、痛みと共にストーリーが進んでいくのだが、元をたどれば担任の竹内先生が、西宮硝子のイジメを全て将也のせいにして責任逃れしなかったら、主人公は傷つかなくて済んだ。
本来、イジメの対応は学校の先生、それも担任が責任を負わなければならないこと。
それを何も言わずに知らない顔をしたことで、一番のクズは担任の竹内先生ということになっているのだ。
ただ、後半シーンで主人公・将也と硝子、真柴が小学校を訪れたとき、担任だった竹内先生は手話が分かるようになっていた。
イジメの件のあと、自分が悪いと反省して手話を勉強したのか定かでないが、硝子の手話が理解できるようになっていたのは少し、評価されたシーンであった。
映画 聲の形 石田将也の母親の耳からなぜ血が出ていた?
映画「聲の形」の舞台は岐阜県大垣市。
劇中では小学校時代に将也が硝子の補聴器を強引に捕って、出血させたシーンがあった。
本来、補聴器というのは、ある程度の運動をしても外れないように作るので、耳にぴったりはまっている。
それを無理やり引っ張ったのだから、外耳道の内壁に傷がついて出血してしまったのだ。
また、そのこととは別に、補聴器をこわした代償に将也の母親が、硝子の母親にお金を渡しに行ったシーンがある。
ところが、将也の母親が帰ってきたら耳から血が出ていた。
このシーンは何を意味するのか。
母親の耳の出血は、将也が硝子の補聴器を無理矢理捕ってケガさせた分の代償だった。
将也の母親は息子の償いとして、自ら耳のピアスを引きちぎったのだ。
そして、最後に話は違うけれど、将也の母親も若くて美人でうらやましい限りである。
※映画「聲の形」のあらすじ
退屈を何よりも嫌うガキ大将の小学生・石田将也は、転校してきた西宮硝子に無邪気に好奇心を抱く。
彼女が来たことで退屈から解放されるが、硝子とのある出来事をきっかけに周囲から孤立してしまう。
それから五年が経ち、二人はそれぞれ別の場所で高校生になっていた。
あの出来事から殻に閉じこもっていた将也は、硝子の元を訪れる。
引用元:movie walker