ゴールデンステートキラー事件の犯人ジョセフ ジェームズ ディアンジェロの生い立ちは?(シリアルキラー未解決)

ジョセフ ジェームズ ディアンジェロ 画像

米国のシリアルキラーによる未解決「ゴールデンステート連続殺人事件」の犯人が、今年4月26日に逮捕された。

 

42年にわたって未解決だったこの事件は、1976~1986年の間に米西部カリフォルニア州で発生。

 

犯人は元警察官のジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロ(72)で、少なくとも12件の殺人と女性50人の性的暴行、100件の住居侵入や窃盗を繰り返していたとみられる。

 

また、犯人のジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロは逮捕時、自らが犯行を続けたカリフォルニア州のサクラメントの住宅街で、娘や孫と素知らぬ顔で暮らしていたという。

 

それにしてもなぜ、ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロは、42年もの間逮捕されなかったのか。

 

警察の発表によると、犯人・ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロの名前は、当初から捜査上に全く上がっていなかったとか。

 

8000人を超える容疑者のリストがあったにもかかわらず、全ての容疑者の中に、ディアンジェロの名前はなかったそうだ。

 

そのため、FBIなどは犯人逮捕につながる有力情報に5万ドル(約550万円)の懸賞金をかけていた。

 

すると、ようやく最近になって寄せられた情報から、ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロが捜査線上に浮上。

 

捜査員は犯行現場から採取したDNAのデータから、犯人の親戚の一人を突き止め、該当者を絞り込んで犯人を特定したという。

ゴールデンステートキラー事件とは

1976~1986年の間に発生した「ゴールデンステート連続殺人事件」は、カリフォルニア州の俗称から犯人が「ゴールデンステートキラー(黄金州の殺人鬼)」と呼ばれた。

 

州内10郡で発生した事件は、当初1人で家にいる女性や子どもが狙われていたが、後に夫婦やカップルも襲われるようになっていったのだ。

 

また、犯行の手口だが、生存している被害者の証言によれば、犯人は夜中家に侵入し、就寝中の住人に刃物を突きつけ「声を出すな!出せば殺す!」と脅して被害者を縛り上げ、女性に乱暴してから金品を奪って逃げたという。

 

さらに、縛り上げた被害者をうつ伏せに寝かせ、背中に食器などを乗せて動けばすぐにわかるようにしてから、室内の物色をしたらしい。

 

そんな事件が相次いで起きたため、当時は、ショットガンを購入したり番犬を飼い始める地域住人が多数出たというのだから、一連の犯行がいかに人々を恐怖に陥れたかわかる。

 

なお、警察は被害者らの証言から多数の似顔絵を描き、犯人像を公開するも逮捕に至らず。

 

一方、犯人は捕まらないことを良いことに、警察やテレビ局に犯行声明を送りつけるなど、あからさまな挑発に出ていたのだ。

 

そして、1979年~81年ころに犯人は、カリフォルニア州南部のサンタ・バーバラ周辺に出没して犯行を重ねるようになった。

 

犯人は、これまでの犯行と同様の手口で6件の事件を次々に起こしては、闇に消える。

 

ちなみにこの時期は「オリジナルナイトストーカー」と呼ばれ、住民の恐怖心はピークに達していた。

 

その後、1986年5月4日に「オリジナルナイトストーカー」として最後の事件が発生。

 

自宅に1人でいた18歳の女性ジャネール・リサ・クルスが暴行された後に撲殺されたのだ。

 

以来、犯人の足取りは途絶えていた。

 

また、当初、カリフォルニアの東部で発生した「東部の暴行魔」や、「オリジナルナイトストーカー」は別の犯人の犯行だと考えられていた。

 

ところが、DNA調査やプロファイリングの結果、2001年に同一犯によるものと断定。

 

そして、犯人の名はカリフォルニア州の俗称から、「ゴールデンステートキラー」と呼ばれるようになったのである。

犯人 ジョセフ ジェームズ ディアンジェロの生い立ちと経歴

ゴールデンステートキラーと呼ばれた事件の犯人・ジョセフ ジェームズ ディアンジェロの生い立ちは、1945年11月8日生まれの、ニューヨーク・バース出身。

 

そして高校を卒業後は海軍に入隊し、ベトナム戦争に参戦するなど国のために戦っていた。

 

そんなジョセフ ジェームズ ディアンジェロの経歴は、警察官になるため、シエラ大学警察化学科を卒業し、オーバーン警察へ入署。

 

1973~79年、カリフォルニア州内の2カ所で警官として勤務していたが、33歳の1979年に小売店でハンマーと犬駆除剤を盗んだとして、有罪(6ヵ月の執行猶予と100ドルの罰金)を受けたのだった。

 

このことが原因で警察官を解雇されたディアンジェロは、45歳頃から食料品店の集配センターの整備士を務め、2017年に退職している。

ゴールデンステートキラー事件の犯人逮捕の決め手は?

米国では、1982年から1984年にかけて多数の売春婦を殺害後、グリーン川に遺棄して逮捕されたシリアルキラーのゲイリー・リッジウェイは、「グリーンリバーキラー」と呼ばれていた。

 

犯人のゲイリー・リッジウェイもまた、子供のころからの生い立ちは、ディアンジェロと似ていて、高校卒業後に海軍に入隊している。

 

そして、「ゴールデンステートキラー」よりも先の、シリアルキラーによる未解決事件といえば「ゾディアック事件」だ。

 

1968年から1974年にかけて発生した「ゾディアック事件」は、現在も捜査が継続中。

 

「ゴールデンステートキラー」が42年ぶりに解決したのに対して、「ゾディアック事件」は50年間犯人が捕まっていないのだ。

 

※ゾディアック事件の詳細はこちら

 

ところで、ゴールデンステートキラー事件の犯人はなぜここにきて逮捕に至ったのか。

 

逮捕に至った決め手はやはりDNAだったということだが、1980年代といえば当時のアメリカでも、まだDNA鑑定の技術は進んでいなかったはず。

 

それでも犯人と特定できたのは、以下のような方法を使ったからと発表されている。

ディアンジェロのDNA型を特定したのは、DNAデータベースだ。

だが、もう少し正確に言えば、カリフォルニア州警察は、DNAデータベースから家系図を調べる共有サイト「GEDマッチ」を活用しことから、ディアンジェロの逮捕につながった。

流れはこうなる。

カリフォルニア州警察は、DNAデータベースの共有サイト「GEDマッチ」に犯行現場に残されたディアンジェロのDNA(古い血痕や精液などの暴行物証を保存するレイプ・キット)を登録する→年齢や居住地から対象となる対象者を絞り込む→25家族約1000人の存在を把握する→血縁者10~20人を特定する→ディアンジェロのDNA型に共通するDNA型を持つ血縁者(マッチ)2人のDNAとディアンジェロのDNAを照合する→ディアンジェロを特定する。

引用元:ヘルスプレス

 

DNAデータベースは、自分の唾液を採取して送付するだけで遺伝子情報を解析してくれるサービス。

 

42年間未解決だった事件の犯人が、DNAデータベースの共有サイトを利用することで逮捕へと至ったのは、市民などから寄せられた不審者情報からディアンジェロが浮上。

 

そして、自宅を割り出し、廃棄物から採取したDNA型をDNAデータベースと照合したところ、ディアンジェロのDNA型と一致したのだ。

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