インド サルーブライアリーの実話が映画化!現在 母親のカムラや兄とはどうなっている?
4月27日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」は、5歳のときインドで迷子になり、オーストラリア人家族に引き取られたサルーブライアリー氏の実話を特集する。
この話は31年前の1986年、当時5歳のサルーブライアリー氏がインドで迷子になり、そのままオーストラリア人の元へ養子に出されて25年後にグーグルマップで故郷を探し出し、実の母親・カムラや兄に会いに行くという話である。
結果的にサルー氏は奇跡的に家族と再会。この話は、ニュースや新聞で報じられ大きな話題となった。
その後サルー氏のノンフィクション本『25年目の「ただいま」5歳で迷子になった僕と家族の物語』を原作として映画化。
映画化には製作会社の「ワインスタイン・ カンパニー」が約14億2000万円で権利を取得したという。
現在は養父母の住むオーストラリアのタスマニアに暮らすサルー氏は講演活動をしつつ、オーストラリアとインドの家族の間を行き来している。
インドに住むつもりはないというサルー氏。しかしこれからも、たびたび家族に会うためにインドに帰りたいとしているが、残念ながら兄のグドゥは、サルー氏が迷子になった日に列車にひかれ亡くなっている。
インド サルーブライアリーの実話が映画化
サルーブライアリー氏の実話が映画化されたタイトルは、今年4月7日から公開の「LION/ライオン~25年目のただいま~」である。
出演者は、サルー氏の実の母親・カムラ役にプリヤンカ・ボセ。オーストラリアでの育ての母親・スー役をニコール・キッドマン。と、名女優が顔をそろえる。
そしてこの話は、1981年にインドの貧しい農村でに生まれたサルー氏が5歳の時、駅で物ごいするため、兄のグドゥと2人で居たことから始まった。
駅で居眠りしてしまったサルー少年が目を覚ました時、兄・グドゥとはぐれたと思って慌てて目の前の列車に飛び乗ると、列車にグドゥはおらず。
言葉もわからず、知り合いもいないサルー少年は、ひとりで電車に揺られ、故郷の街から約1600キロ離れたインド北東部のコルカタにたどり着き、しばらく路上で物ごい生活を続けたという。
やがて警察に保護されるが、その後孤児院に入れられる。そこで運良く慈善団体の助けでオーストラリア・タスマニア州に住むブライアリー夫妻に引き取られて名前がシェル・ムンシ・カーンからサルー・ブライアリーに変わった。
サルー氏は豪州国籍を取得して英語を習得。首都キャンベラにあるオーストラリア国際ホテルスクールでビジネスと接客などを学び、実業家として成功を収めたが、故郷のインドを忘れたことは一度もなかったという。
故郷に関しては、迷子になったのが5歳だったため「市や町の名前は覚えていなかったが、滝やダムといった象徴的な風景は覚えていた」ことから、何年もかけて記憶を頼りにグーグルマップの衛星拡大地図を丹念に調べたとか。
ほかにも交流サイト、フェイスブックの力を借り、調べていくと幼い頃に見た光景が、次第に見えてきたという。
そしてついに故郷がインド中部マディヤ・プラデーシュ州のカンドワ近郊の小さな村であることを突き止めたサルー氏は2012年に現地を訪ね、母親・カムラと奇跡的な再会を果たしたのである。
奇跡的な再会を果たしたことにサルー氏は「たどり着いた自宅は空き家のようで、家族全員が既に亡くなったという最悪の結果も頭をよぎりました。でも、中から女性らが出てきて、母に会わせてくれました。母は生きていました。信じられませんでした…」と語っている。
インド サルーブライアリーの現在 母親のカムラや兄とはどうなっている?
現在のサルーブライアリー氏は、オーストラリアで実業家として成功。養父母とオーストラリアタスマニア州ホバートに住んでおり、実家の家業を手伝うかたわら、海外で養子縁組についての公演を行う。
故郷のインドへは、毎月お金を送金。年に何回かは帰っているのだという。
兄のグドゥはサルー氏が迷子になった日に、列車にひかれ亡くなっているが、母親のカムラは健在。
妹のシェキーラもサルー氏が母親と再会した時に会っており、現在も元気で暮らしているという。
また、サルー氏の実の父親であるムンシは、サルー氏が3歳の時に家を出て、他の女性と結婚。母親のカムラが女手一つで子供たちを育てていたのである。
今回の実話は、にわかには信じがたいが、米紙ニューヨーク・デーリー・ニューズや英紙デーリー・テレグラフなど多くの欧米メディアが感動的な話として報じた。