シャオホン(中国)誘拐事件の犯人の名前と監禁した動機は?
☆この記事はこのような人におすすめです。
・2011年、中国・四川省に住む17歳の女子高生シャオホンが誘拐・監禁された事件の概要を知りたい。
・犯人の名前や動機を知りたい。
・犯人の職業を知りたい。
・事件解決の糸口について知りたい。
シャオホン(中国17歳女子高生)誘拐事件は2011年4月5日、中国・四川省連翔郡で発生しました。
被害者は当時、17歳の女子高生だったシャオホンで、犯人に誘拐され、地下に158日間監禁されたのです。
そこで今回は、この事件の概要についてまとめてみました。
シャオホン誘拐事件発生
シャオホン(中国17歳女子高生)誘拐事件発生の4月5日、彼女は数人のクラスメートと公園で待ち合わせる約束をしていました。
しかし、待ち合わせ場所へ向かったっきり行方不明に。
何があったのかというと、シャオホンは道中で道を尋ねられた際、そのまま車で連れ去られたのです。
そして、地下室に閉じ込められるわけですが、そもそもその地下には階段がなく、入り口は重い鋼板で覆われています。
しかも、鋼板のほかに、重い盗難防止ドアがあります。
また、セキュリティドアの外側にはドアキャビネットなど多くの封鎖がしてあり、逃げることが不可能になっていたのです。
一方、家に帰って来ないシャオホンを心配した両親は、事件翌日の4月6日になって何度も電話をかけます。
しかし、電話はオフになっていて繋がりません。
その後、父親と母親はシャオホンのクラスメートである友人の家に行くのですが、とうぜん見つかることはありませんでした。
シャオホン(中国17歳女子高生)誘拐事件の犯人
家族に「クラスメートの家に泊まってくる」という電話をしたのを最後に行方不明になったシャオホン。
4月7日の早朝、両親は行方不明届を出すために警察署に行きます。
しかし、これといった手がかりがないため捜索は難航。
そして、シャオホン誘拐から20日後の4月26日、ようやく両親の元に1本の電話がかかってくるのでした。
電話の相手は誘拐犯で、娘と引き換えに7万元を用意するよう要求してきたのです。
その後、両親は警察に通報するも、再び犯人からの連絡が途絶えて、手がかりすらつかめない状態が続きます。
そして、5月9日、再び犯人からの電話がかかってきます。
その際、電話を受けた父親が「娘と話がしたい」と伝えるのですが、犯人はこれを拒否。
ただ、翌日の5月10日、再び犯人から電話があり、「連翔市近くの天連公園にUSBメモリを置いた」と言ってきたのです。
USBメモリに映るシャオホン
父親は電話を切った後、天連公園に行き、ゴミ箱からUSBメモリを見つけます。
そして、USBメモリを確認すると、そこには「お父さん、早くお金をあげて。家に帰りたい」と泣きながら言うシャオホンの姿が映し出されていたのです。
それからほぼ4か月後の9月4日、再び犯人から電話がかかってきます。
電話の内容は「もう一度、USBメモリを見ろ」というもの。
犯人は「次こそ金が用意されなかったら、これが娘と会う最後の機会になる」と伝えてきたのです。
そして、電話を切った後、指定された場所でUSBメモリを発見。
すぐに中を確認すると、シャオホンの顔は傷だらけで、首にはロープが巻いてあったのです。
なお、服は着替えられていましたが、上着のボタンは留められていませんでした。
シャオホンの監禁場所を特定
このころ警察は、シャオホンが志陽市のどこかに監禁されている可能性が高いと判断していました。
また、今回の動画の冒頭に1秒未満の間、シャオホンとは関係のないシーンがあったことを発見。
そして、技術者による処理の結果、1秒未満のシーンの間に高速道路と作物が映っていることが発覚したのです。
さらに調査したところ、これは家の外が映ったビデオ映像で、この家はおそらくシャオホンが監禁されている場所であることが判明。
その後、警察は全員、南津鎮に駐屯し、ローラー作戦を展開。
1つの民家に標的を定めることに成功したのです。
そして、束重なる調査の結果、この家は2年前に建てられたことが判明したのでした。
犯人の名前と職業
調査で判明した家の住人は3名。
男性の名前は趙ピンガン、女性の名前は李民で、あと小さな娘が1人いました。
この趙ピンガンと、妻の李民がシャオホン(中国17歳女子高生)誘拐事件の犯人だったのです。
なお、犯人の職業ですが、夫の趙ピンガンは成都のバス会社で牽引トラックの運転手として働き、妻の李民は自宅で娘の世話をしていました。
そして、いよいよ警察は、9月9日の早朝、2つのグループに分かれます。
1つのグループは容疑者の趙ピンガンを逮捕するために成都に行き、もう1つのグループは人質を救うために、南津町の湖安村に行きます。
午前10時、夫の趙ピンガンを逮捕。
一方、もう1つのグループも自宅にいた妻の李民を逮捕しますが、肝心のシャオホンの姿がありません。
そこで、警察は強力な政策攻撃の下で、容疑者の李民の心理的防御を崩壊。
金庫から鍵を取り出させ、地下室に通じる鉄の扉を開けさせたのです。
犯人の動機
警察によると、シャオホンが監禁されていた地下はわずか数平方メートル、高さ3メートル。
階段はなく、四方がくすんで汚れていて、臭いがあったといいます。
しかも通気口として使用されているのは、直径10cm未満の排水管だけ。
そんなところでシャオホンは足首に手錠をかけられ、158日間監禁されていたのです。
また、犯人がシャオホンを誘拐した動機ですが、2人は警察の取り調べに対し「金が欲しくて計画した」と供述しています。
身代金目当ての誘拐は、前から夫婦で話し合っていた計画。
その計画のために2人は2年前に家を修理したとき、地下室を作っていたのです。
そして、慎重に計画した後、今年4月5日に実行。
道を見つけることができないという口実でシャオホンを車の乗せて誘拐し、地下に監禁していたのです。