国松長官狙撃事件の真犯人は中村泰?動機はオウムと関係してる!?

アンビリバボー

6月29日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」は、日本を揺るがせた歴史的事件の裏側3と題して、1995年(平成7年)3月30日に発生した「国松孝次長官狙撃事件」の真実に迫る。

 

日本の警察のトップだった国松孝次警察庁長官が何者かに狙撃された事件は、未解決のまま2010年(平成22年)3月30日に時効が成立。

 

当時の状況からして警察は、「オウム真理教」による犯行と考えたものの、結局犯人を捕まえることが出来なかった。

 

しかし、この未解決事件の裏には、オウム以外に関与が疑われた人物がいる。

 

それは、1956年11月に銀行強盗に失敗して警官を撃って逮捕された中村泰が、国松孝次警察庁長官を狙撃した真犯人として浮上しているのだ。

 

しかもこの中村泰という男は、数々の未解決事件にも関与が疑われており、1995年7月30日に起きた「スーパーナンペイ事件」でも関与が疑われている。

(関連記事)…スーパーナンペイ事件の犯人を霊視 真相は?時効や跡地はどうなっている?

 

その中村は現在、別件で逮捕されて服役中。そのときに国松警察庁長官の狙撃を警察に自供したという。

 

犯行の動機はオウムと関係しているということだが、はたして中村泰が「国松長官狙撃事件」の真犯人なのか?

 

仮に犯人だったとしても時効はとっくに成立しているのだが。

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国松長官狙撃事件の真犯人は中村泰?

1995年(平成7年)3月30日、全国の警察のトップ・国松孝次警察庁長官が何者かに狙撃され重傷を負った事件が発生した。

 

現場は、東京都荒川区南千住6丁目の自宅マンションである。

 

国松長官が自宅マンションを出て車に乗ろうとしたところ、付近で待ち伏せていた男が拳銃を合計で4発発砲。

 

そのうち3発が国松長官の腹部などに命中した。

 

男は現場から自転車で逃走。

 

国松長官はすぐさま病院に搬送されたが、この狙撃で全治1年6ヵ月の瀕死の重傷を負った。

 

この事件は「地下鉄サリン事件」から10日後の出来事だった。

 

状況からして警察はサリン事件を起こしたオウム真理教が関与した疑いが強いとみて捜査したが、初動捜査が甘かった。

 

事件発生後、警察は捜査の基本である聞き込みをあまりしていなかったというのだ。

 

また、事件を公安部が担当したことも解決できなかった理由の1つとされている。

 

公安部が担当するというのはきわめて異例のこと。

 

本来なら刑事部が担当するところだが、当時は地下鉄サリン事件を抱えてて、手がいっぱいだということで、公安部が担当することになったとか。

 

あと、刑事部と公安部ではそれぞれまったく捜査の手法が違うので、捜査を主導した公安部と支援した刑事部との間で情報が十分共有されず、関与が疑われた人物の裏付け捜査が不十分となったと指摘してされている。

 

そして、裏付け捜査が不十分で、関与が疑われた人物というのが中村泰だった。

 

※中村泰 画像
警察庁長官狙撃事件 犯人 中村泰 画像

 

中村は、東大在学中に学生運動にのめり込み、その後、革命テロを起こすための資金源を得ようと、1956年11月に銀行襲撃を計画。

 

しかし、当日、警察に職務質問されると、その警官をいきなり撃って懲役20年の実刑判決を受けた犯罪歴がある。

 

出所後は、先物取引で1億円以上稼いだり、パスポートを偽装したりしてニカラグアの内戦に参加しようとしたこともあった。

 

しかも、中村は2002年11月にUFJ銀行強盗で逮捕された際に、国松長官の狙撃を自供している。

 

中村の供述には、真犯人しか知り得ない「暴露話」が複数あったという。

 

その1つに、国松長官を狙撃した後、拳銃をバッグに入れたと供述しているということだが、実際、そのバッグの中には犯行に使った火薬が検出されている。

 

なので、中村の捜査をした刑事部では「絶対中村が真犯人」と言っている人物もいるというのだ。

 

やはり、「国松長官狙撃事件」の真実は、中村が真犯人だったのだろうか。

 

警察は中村を事件の犯人として逮捕しようとしたが、上層部が待ったをかけたのである。

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国松長官狙撃事件の真相

「国松長官狙撃事件」は未解決のままだが、真犯人は一体誰なのか。

 

事件の真相として中村泰の関与が疑われているが、警察は逮捕しなかった。

 

結局未解決のまま時効が成立。

 

時効の会見で警察は、オウム真理教の名前を挙げ『教団グループによる計画的、組織的なテロ』との捜査結果を公表した。

 

なぜ警察は犯人をオウムにしたかったのか。

 

この事件は警察のトップが狙われたということで、警察としては威信をかけて解決したいところ。

 

なので歴代の警察幹部が陣頭に立って捜査の指揮を仕切ったという。

 

ただ、警察は縦社会で、幹部がこういう事件の組み立てでいこうとか、こいつが怪しいんじゃないかと言い出すと、なかなか現場の捜査員は異論を唱えにくい雰囲気があるというのだ。

 

当初からオウムの犯行だとしていく中で、それとは違った証言とか供述が得られても、方向転換したりすることは、なかなかできなかったとか。

 

また、2004年には、事件との関与を供述した元巡査長やオウム元幹部の3人が逮捕されたが、供述が二転三転し地検は、「実行犯であることには重大な疑問を抱かざる得ない」として立件を見送った。

 

警察はその後も国松長官に関与した疑いがあるとして、オウムの信者・平田信、高橋克也、菊地直子の3容疑者を特別手配していたのだという。

国松長官狙撃事件の動機はオウムと関係?

「国松長官狙撃事件」の真犯人が中村泰だったなら、犯行の動機は何だったのか。

 

中村はアメリカに居る頃、射撃場でハヤシ(仮称)という人物に会い、日本をよくするため二人で武装組織を結成していた。

世直しの手段はテロだったという。

 

その後帰国した中村は、テレビでオウム真理教を見て、その危険性を感じ取り、「坂本弁護士一家事件」を機に、オウムの拠点・第7サティアンを襲撃しようと計画。

 

だが、テロを実行する前に地下鉄サリン事件が発生した。

 

すると中村は、サリン事件に至ったのは無能な警察の責任であると考え、オウムの犯行とみせかけようと計画。

 

自分たちの手で警察のトップを始末し、オウム捜査をしっかりするよう警察にプレッシャーをかけることを狙ったという。

 

こうしたことを中村はUFJ銀行強盗で逮捕された際、警察に自供していたのだ。

 

中村が犯行を犯した動機は、オウム真理教の存在と警察との関係に腹を立てたことだったが、当の警察はというと、中村を逮捕しようとしたところ、上層部が待ったをかけた。

 

中村の共犯者とみられるハヤシを見つける必要があるといったそうだ。

 

結局ハヤシが見つからないまま、時効が成立。

 

会見で上層部は、「犯人はオウム」と決めつける発表をした。

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