タンス航空204便墜落事故の原因は操縦士?日本人の乗客は?
2005年8月23日に発生したタンス航空204便墜落事故。
これは、ペルー国営タンス航空が所有するジェット旅客機・ボーイング737‐200機が、ペルーのプカルパ近郊に墜落した事故である。
この事故で乗客92人、乗務員8人のうち41人が犠牲に。
日本人の乗客は確認されなかった。
また、事故の原因を調べようとするが、現場となった周辺の住人たちによって部品や記録装置などが盗まれたため、解明する重要な手掛かりが失われ、捜査は難航。
後日、証拠となる記録装置は戻ってきたが、データがリセットされてしまっており、分析不可能。
ようやく明らかにされた事故の原因は、激しい嵐と、操縦士の判断ミス。
操縦していたのは若き訓練生だった。
結局、「タンス航空204便墜落事故」の真相は、操縦士たちが規則を守らずに自分たちの操縦技術を過信したことによるもの。
この事故後、タンス航空は2006年に運行停止となり、経営破綻している。
タンス航空204便墜落事故の真相
2005年8月23日にタンス航空機204便が悪天候の中、ナゾの急降下をして墜落した。
当時の乗客の話では、まもなく着陸するとの機長のアナウンスがあるまで全く変わったことはなかったが、 直後に機体が揺れだしたと証言している。
204便は暴風雨のため空港近くの沼地に緊急着陸し、機体は2つに割れ炎上。
機体が激しく揺れて悲鳴が上がる中、突然強い衝撃を感じたという。
また、他の乗客は「衝撃を感じた後、客室が炎に包まれた、 (機体の)穴を見つけてはい出した」と振り返った。
外では「飛行機が爆発するぞ」という叫び声が聞こえ、 無我夢中で脱出。
安全な場所にたどり着くとみんなで身を寄せ合い、 神に感謝の祈りをささげたのだという。
事故当時の204便では、訓練中の副操縦士が搭乗していた他に機長と正規の副操縦士の3名が便乗していた。
正規の副操縦士は訓練業務を行う機長の補佐を行う予定だったが、操縦室の予備座席のシートベルトが壊れていたため客室に移動していたという。
本来なら1人が外を見ているときはもう1人が計器を監視しなければならないが、副操縦士が操縦室にいなかったため訓練中の副操縦士が計器を監視。
その手順に慣れていなかったため、計器の監視が疎かになり、事故が起きてしまった。
「タンス航空204便墜落事故」の真相は、操縦士たちが規則を守らなかったことが一番の原因とされている。
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タンス航空204便墜落事故の原因は操縦士?日本人の乗客は?
タンス航空204便の乗客には日本人0名。
ほぼ地元民だが、アメリカ人11名、イタリア人2名、スペイン人1名、コロンビア人1名、オーストラリア人1名を含む92名が便乗、乗員は6名だった。
事故後は原因の究明をしようにも現地民が換金目的でフライトデータレコーダーを含む機体の一部を持ち去ってしまったため、中々できない状態。
そのため懸賞金をかけると、フライトデータレコーダーは戻ってきたが、データがリセットされてしまっており、分析ができずに調査は難航したという。
結局、調査の結果、操縦士2人が滑走路を探している間、高度計を確認しなかったのが原因と判明。
慣れない訓練中の副操縦士が計器を監視していた。
プカルパ空港 にはレーダーがなかったため、航空機の現在位置は操縦士が報告するしかなく、悪天候の中での滑走路を目視で確認する必要があった。
また操縦室のウインドシールドがひょうで損傷し、クモの巣状にひびが入っており、天候に関係なく外が見えなくなっていたことが調査で判明。
墜落直前、地上接近警報が作動したため操縦桿を引いたがエンジンの推力を増加させていなかったため、失速警報装置であるスティックシェイカーが作動。
だが、機体が振動していたためパイロットはスティックシェイカーに気が付かず、エンジン操作をせず操縦桿を引き続けたため上昇できぬまま墜落したのだった。