スレンダーマン事件で犯人の少女が信じた正体!その後どうなった?
3月1日放送の「ザ!世界仰天ニュース」は、2014年5月にアメリカウィスコンシン州で起きた「スレンダーマン事件」の真相に迫る。
全米が衝撃を受けたこの事件は、都市伝説を信じた2人の12歳少女が、同級生を森の中に誘い出し、命を奪おうとしたことによって発覚した。
犯人の少女たちは「スレンダーマン」(画像あり)と呼ばれる謎の男の手下になるため、犯行に及んでいたのだ。
さいわい、被害者の同級生は通りかかった人に発見され、一命を取り留めたのだが、少女2人は警察に逮捕されることに。
はたして、2人の少女たちの心を操っていた「スレンダーマン」の正体とは一体誰なのか?
また、逮捕された少女はその後どうなったかなど、今回はいろいろまとめてみた。
スレンダーマン事件で犯人の少女が信じた正体
2014年5月にアメリカ・ウィスコンシン州で、モーガン・E・ガイザーとアニサ・E・ワイヤーという2人の少女が、同級生を森に誘い出して命を奪おうとしたのが「スレンダーマン事件」である。
被害者の同級生は、何とかその場から逃げることに成功し、通りかかった人に発見され、一命を取り留めた。
当時、犯人の少女たちは異様に背が高く、両手が鎌のような男に出会うと死んでしまうという都市伝説を信じていたという。
その男の都市伝説は他にもあって、「男が写真に写りこむと病気になる」などと言われていたのだ。
ただし、この男の正体に関しては、09年の6月にアメリカのネット掲示板の「フォトショで恐怖画像を作ろう」というスレから生まれた「スレンダーマン」(画像あり)というキャラクターで、実在はしていない。
※スレンダーマンの画像
「Creepypasta」というサイトでの投稿や、Youtubeに投稿された自主制作映画「Marble Hornets」などを元にネット上で大きく広まり、様々な都市伝説にまつわる設定などが数多く作られているだけだったのだ。
妄想から作り出されたスレンダーマンは、背が高く痩せており、手足が異様に長く、黒いスーツと白いシャツを着用している。
スレンダーマンの正体は、髪や耳、目、鼻、口が無いのっぺらぼうの顔で、胴体から触手や木の枝のようにみえる手が4本以上生やしていることもあるという。
また、普段は森に住み、子供を見つけると近くに出没してさらおうとしたり、獲物をストーキングする。
移動は歩いたりしなくて、瞬間移動の能力を持つという設定のようだ。
逮捕後少女たちは、スレンダーマンがプロキシーズという手下を連れているからという理由で人の命を奪うことを計画したと供述している。
「手下になるためには誰かを生贄にしなければならない」。
そう思った少女らは都市伝説を信じ、同級生を生贄にしてプロキシーズになりたかったと証言しているのだ。
これがスレンダーマン事件の真相である。
スレンダーマン事件 その後 少女はどうなった?
同級生は一命を取り留めたものの、殺人未遂の犯人として逮捕された2人の少女は、その後は計画殺人の罪で成人扱いの刑事裁判にかけられており、懲役65年、保釈金50万ドルを求刑されている。
出典元:GIGAZINE
少女が逮捕されたのち警察側は「保護者は子どもたちのインターネット利用を監視すべきだ」と訴えた。
事件の発端元として批判を受けた「Creepypasta」というサイトの管理人は「ここは文学のサイトで、狂った悪魔崇拝のサイトじゃない」と答えており、少女たちの家族は「突然の事件にただ驚いている」と話す。
その後の取り調べに少女らは、「自責の念がないのが自分でも不思議」「たぶん間違っていた」「私の中の悪い部分は同級生に死んでほしくて、善い部分は彼女に生きてほしいと思っている」などと答えているといい、今後精神鑑定にかけられる予定になっているということである。
追記
ウィスコンシン州の法律では、第一級殺人未遂罪に問われると、犯人の年齢が10歳以上で成人と同じく扱われる。
そのため、少女たちの有罪が確定すれば最高65年の禁固刑となる。
その後の裁判は2017年夏から始まり、ウィスコンシン州の裁判所は12月21日、精神科病院への収容25年の判決を言い渡した。
先に判決を言い渡されたアニサ・E・ワイヤー被告の量刑は逮捕時にさかのぼって適用され、拘束期間は37歳までとなる。
もう1人の少女、モーガン・E・ガイザー被告の判決言い渡しは来年2月に行われる予定。
被告の2人に関して、医師が十分回復したと判断すれば、裁判所の監督下で早期釈放となる可能性もあるそうだ。