三菱電機のパワハラ問題 上司の名前と処分は?ブラックな不正疑惑も浮上!
三菱電機の新入社員だった男性(当時25歳)が、去年11月17日、兵庫県三田市にある会社の寮で自ら命を絶った問題で、男性の両親は、「上司や先輩社員のパワハラ(いじめ)が原因だった」として、同社に総額約1億1800万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
報道によると、新入社員だった男性は宮城県仙台市出身で、昨年3月に東北地方の国立大の大学院を修了。
大学院では通信技術を研究してきたという。
そして同年4月、三菱電機に入社。
兵庫県尼崎市の通信機製作所内のソフトウェア製造技術課に配属され、通信機器のソフト開発を担当していたとされている。
だが、男性にとっては、これまで通信技術を研究してきたので、ソフト開発の担当は専門外。
また、大学院時代に使っていたものとは違うコンピューター言語を一から学ばなければならなかったとか。
同年10月の社内研修で、男性が解き方が分からないプログラミングの課題について質問をしても、「オープンな質問は受け入れない」と先輩社員が拒否。
研修が終わると、職場で、「研修内容を十分に理解していない」として男性を他の社員の前で非難したという。
さらに、別の上司も男性の意見を聞きいれず、非難したりあざ笑ったりしたそうだ。
男性はこうした体制についていけず、11月17日、ついに命を絶ってしまった。
その際、三菱電機通信機製作所ソフトウエア製造技術課の上司3人の名前を挙げ、「私は心を折られました」「私は三菱につぶされました」などとする遺書を大学ノート計4ページに亘り、書き残していたとされている。
一方で、三菱電機側はというと、両親からの質問に対して、「深く哀悼の意を申し述べさせていただきます」としながらも、「上司らはA殿に対し適切な指導をしており、不適切・不合理な指導をしていた事実はありません」と回答書を出したという。
では、加害者である上司3人はどうなのか。何らかの処分でも下ったのか。
真偽のほどは不明だが、ネット上では停職6か月の処分が下ったが、3人とも依願退職したとされている。
三菱電機のパワハラ問題 上司の名前と処分
三菱電機の新入社員だった男性が、上司からパワハラ(いじめ)を受けたとする問題で、会社側はパワハラがあったことを否定。
名前があがっている上司については、公表されることなく、「時には強い口調で指導することもありましたが、人格否定、ないし、いじめの様な発言をした事実はありませんでした」と答えている。
他の上司についても「その他所属員が、A殿を非難した事実はありませんでした」「大学等の専門課程と異なる業務に従事することは通常のことです」と、パワハラ(いじめ)があったことを完全否定している。
男性の訴えは通らないのだろうか。
亡くなる2週間前、男性は仙台市の実家に帰省していた。
聞くところによると、男性は父親と母親、弟2人に祖父母と、家族が大勢いるとのこと。
性格は真面目で正義感が強く、目立つことは嫌いだったという。
また、家族のことを大事にしていて、実家に帰ったときには家族を食事に連れて行ったそうだ。
父親は、男性が亡くなる2週間前に帰ってきたときのことを、「本当に何も気付きませんでした。ただ、弟が後から、車で出掛けた時に兄が静かに空を見上げていたと話していたのを思い出しました。本当は何か訴えたかったのかもしれないと思うと…」と言葉を詰まらせ話したという。
そして、加害者である上司ら3人の処分は、嘘か本当か分からないが、職6か月の処分が下った後、3人とも依願退職。
会社側が否定しているのに内々で処分が下るというのも、言っていることと矛盾しているように思う。
三菱電機のパワハラ問題でブラックな不正疑惑が浮上
昨年11月17日の朝、母親は、兵庫県三田市にある三菱電機社員寮の担当者から、男性が寮で命を絶っていたことを電話で伝えられたという。
遺書は警察署で息子と対面した後、刑事から「大事な物です」と言われ返却されたそうだ。
男性は、その遺書に三菱電機のブラックな不正疑惑にも言及していたのである。
そこには、「コンプライアンスに反する行為をさせられました。工数の付け替えです」と何やら不正をにおわせる文字が。
三菱電機といえば、2012年、防衛省に対して水増し請求が発覚。
40年以上にわたって防衛省を騙して税金をくすねていたことが判明したのだ。
その手口こそ男性が記している“工数の付け替え”である。
そして、水増しに加担した部署の1つが、男性が所属していた通信機製作所であり、この詐欺行為が今も続くものとみられる。
三菱電機のパワハラ(いじめ)問題 新入社員の男性の画像
(三菱電機 新入社員の男性の画像)
新入社員だった男性の母親(48歳)は亡くなった息子に関してこう語ったという。
「息子は、大学で6年間コツコツ努力し、研究を重ねていました。大学院修了時には、大学から表彰され、奨学金も全額返済免除になりました。自慢の息子でした」
三菱電機に就職が叶ったときには、両親、祖父母も含めてみんなで喜んだということである。
今回の件で両親は、損害賠償を求めて東京地裁に提訴したが、近く労災の申請もするということである。