塚原千恵子と夫が体操 パワハラ問題の黒幕?訴えた人や内容のまとめ!
女子レスリング・伊調馨選手(34)のパワハラ問題に続いて、今度は体操女子の宮川紗江選手(18)のパワハラ疑惑が世間を騒がせている。
このパワハラ問題で速見佑斗コーチ(34)が、宮川紗江選手にパワハラをはたらいたとして「日本体操協会」から無期限の登録抹消の処分を受けた。
しかし、当の宮川紗江選手が都内で会見を開いて、コーチに下った処分の不服を申し立てたのだ。
さらに今回の会見で、日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長と、夫で日本協会副会長の塚原光男氏に呼び出された宮川紗江選手が、脅迫まがいな発言を受けていたことが判明。
速見佑斗コーチのパワハラ問題は、宮川紗江選手の訴えにより、塚原千恵子氏と夫の塚原光男氏が黒幕だった可能性が出てきたのである。
ところで、今回のパワハラ騒動は、そもそも誰が体操協会に訴えたのだろうか。
今回はそのあたりも含めて、「体操女子パワハラ騒動」の内容をまとめてみた。
塚原千恵子と夫が体操 パワハラ問題の黒幕?
体操女子の宮川紗江選手は今回のパワハラ問題で、所属先のレインボーと契約を解除して、当面は無所属で活動することを発表した。
さらに、日本代表候補としての全活動を辞退する意向を伝えたのだ。
また、宮川紗江選手は会見を開いた際、「朝日生命体操クラブ」に加入させられそうになった経緯を説明した。
宮川選手を引き抜こうとした「朝日生命体操クラブ」は、23人のオリンピック選手を輩出してきたことでも知られる名門教室で、塚原千恵子氏が女子監督を務め、夫の塚原光男氏が校長、息子の塚原直也氏が総監督として就任している。
現時点で「朝日生命体操クラブ」からは、杉原愛子選手、桒嶋姫子選手、山田千遥選手が2020年の東京オリンピック特別強化選手として、選出されているが、クラブ側は1人でも多くの出場選手を作りたいがために、宮川選手を引き抜こうと考えたのだ。
ところで、この「朝日生命体操クラブ」というのは、過去にもトラブルを起こしている。
問題が起きたのは1991年の全日本選手権。
当時、塚原千恵子強化本部長が主任審判を務めていたのが原因で、出場予定だった女子選手の多くが、強化体制と採点を不服として、全日本選手権の出場をボイコットしたのである。
さらに、所属選手が他のクラブに移籍するとなると、クラブ側が移籍元や選手に圧力をかけて、邪魔をするというのだ。
その評判通り、宮川選手は速見佑斗コーチのパワハラを認めないと「五輪に出られなくなる」 などと、塚原千恵子氏と夫の塚原光男氏から、圧力をかけられたという。
そのとき2人から言われたパワハラ発言は以下の通り。
塚原女子強化本部長「(速見コーチの)暴言を認めないと、あなたが厳しくなる。あのコーチはダメ。だからこそ伸びない。私は速水より100倍良く教えられる」
宮川選手「怖くて何も言えない先生でなく、言いたいことを言える先生です。これからも家族と先生を信頼して一緒にやっていく」
塚原女子強化本部長「家族でそういうのはおかしい。宗教みたい」「オリンピックに出られなくなるのよ」
宮川選手は家族とコーチを否定され、全てがおかしくなりそうになる。
宮川選手は塚原女子強化本部長に「精神的限界…帰りたい」と言ったというが、それ以上は言えず合宿に残ったという。
さらに、宮川選手は21日、塚原女子強化本部長の付き人から「朝日生命で練習で出来るし、朝日生命の寮も借りられる」「何かあったら相談しなさいよ」などと言われ、電話番号を渡されたという。
宮川選手は「本部長から入れと言う話は、受けていません。付き人からお話しするような感じで電話番号を渡された。パワハラとは感じていないですけど、その方が本部長の付き人ですので、やっぱり何か関係がある…私を朝日生命に入れるために、心を動かそうとしていると思った」
と語ったうえで、「私の意志は朝日生命に入ることではなく、コーチと一緒にやっていくことなので、心は動かなかった」とも強調した。
引用元:日刊スポーツ
今回のパワハラ問題は、宮川選手の発言通りだとすると、黒幕は塚原千恵子本部長と、夫の塚原光男氏で、息子は関係していないと思われる。
塚原千恵子氏と夫の塚原光男氏からすると、宮川選手だけが必要で、速見コーチが邪魔だったのだろう。
塚原千恵子 夫の塚原光男 息子の塚原直也の実績
体操界に圧倒的な権力を持っている塚原千恵子本部長だが、過去の実績はどれくらいのものなのか。
・1967年の全日本学生体操競技選手権大会で個人総合優勝。
・1967年の全日本選手権5位入賞。
・1967年の夏季ユニバーシアード(東京)女子団体で金メダル。
・1968年のメキシコシティーオリンピックで女子団体4位入賞。
・1969年の第23回全日本体操競技選手権大会で優勝。
・1969年の全日本学生体操競技選手権大会で優勝。
・1969年のNHK杯体操選手権で優勝。
・1970年の第17回世界体操競技選手権団体4位入賞。
塚原千恵子氏(旧姓:小田)は1972年に現役引退し、夫の塚原光男氏と結婚した。
夫の塚原光男氏は月面宙返り創始者。
・1968年のメキシコオリンピックで男子団体総合金メダル。
・1972年のミュンヘンオリンピックで男子団体総合金メダル。
・1972年のミュンヘンオリンピックで鉄棒金メダル。
・1972年のミュンヘンオリンピックでつり輪銅メダル。
・1976年のモントリオールオリンピックで男子団体総合金メダル。
・1976年のモントリオールオリンピックで鉄棒金メダル。
・1976年のモントリオールオリンピックで跳馬銀メダル。
・1976年のモントリオールオリンピックで男子個人総合銅メダル。
・1976年のモントリオールオリンピックで平行棒銅メダル。
現在、夫の塚原光男氏は、「朝日生命体操教室校長」、「朝日生命体操クラブ総代」「日本体操協会副会長」、「JOC(日本オリンピック委員会)理事」体操界のドンである。
息子の塚原直也氏は、明治大学卒業後に朝日生命クラブに所属。
・1997年の世界選手権男子個人総合で銅メダル。
・1999年の世界選手権男子個人総合で銀メダル。
・2004年のアテネオリンピック男子団体で金メダル。
1996年のアトランタ、2000年のシドニーのオリンピックでも日本代表で出場。
現在は、「朝日生命体操クラブ総監督」「朝日生命体操教室技術アドバイザー」。
体操女子のパワハラ問題 速見コーチを訴えた人は誰?
体操協会は2013年以来、一貫して乱暴な行為の撲滅に取り組んでいる。
このことは事実で、実際に体操協会のホームページにも選手の「セクハラ」「パワハラ」の窓口を設け、指導者による乱暴な行為に目を光らせているのだ。
そして、この事実を利用して、速見コーチのパワハラを体操協会に訴えた人がいるようなのだが、はたして誰が告発したのか?
結論から言って、体操協会は訴えた人について明かしていない。
いつ誰がどのようなパワハラを通報したのかも、わかっていないのだが、一連の流れからいくと、塚原千恵子氏と夫の塚原光男氏が裏で手を回して訴えさせたとも考えられる。
それで告発された速見佑斗コーチは、宮川紗江選手の頭をたたくなどの行為を認めたため、無期限の登録抹消の処分が下ったのだ。
日本体操協会の処分には、「永久追放」、「登録抹消」、「資格停止」などがあり、過去にも重い処分が下った指導者がいた。
ただ、速見コーチに下った無期限の登録抹消処分は、永久追放というわけではなく、自由に指導することができる。
健全な指導をして実績を積んでいけば、認めてもらい、復帰することが可能なのである。
ちなみに代理人によると、最近の1〜2年はパワハラ行為はなかったという。
さらに報道されているような、1時間以上立たせて説教をしたり、馬乗りになったなどの内容については否定しているのだ。
それに当の宮川選手も、コーチからはパワハラではないとの認識を示し、今後も同コーチの指導を受けたいとの意向を示しているである。
そこで2人の関係をまとめてみると、速見コーチは、宮川選手が小学5年生のころから指導をしてきた専属コーチ。
出身は日本体育大学で、選手としては2008年に北京オリンピック代表選考に落選し、現役を引退。
その後、コーチ業に専念している。
一方、宮川紗江選手は2歳から体操を始め、2014年に日本代表選出。
2016年のリオオリンピックでは団体4位に貢献。
2018年10月開催の「世界体操競技選手権大会」の代表選手候補であり、2020年の東京オリンピック特別強化選手として期待されている。
女子体操のパワハラ問題 内容のまとめ
女子体操・宮川紗江選手へのパワハラ問題の内容をまとめてみると、まず、日本体操協会は15日、速見コーチによるパワハラの事実が判明したことを発表。
さらに、規定により登録抹消と、味の素ナショナルトレーニングセンターへの出入り禁止の懲戒処分を下した。
ただし、日本体操協会は宮川紗江選手へパワハラの事実を確認していない。
そして21日、宮川選手と代理人弁護士は速見コーチが懲戒処分を受けたことに対して、事実と違うことなどがあると、宮川選手のコメントを含めFAXで発表。
また、前日の20日に「無期限の登録抹消」を不服として、東京地方裁判所に仮処分の申し立てを行ったことも公表した。
29日、一連のパワハラ騒動について、宮川選手が都内で会見を開き、速見コーチによるパワハラの認識がないことを訴えたのと同時に、塚原千恵子氏と夫の塚原光男氏からパワハラ行為を受けたことを告白した。
同日、日本体操協会が都内で会見を開き、宮川選手が専属の速見コーチの無期限の登録抹消処分に不服を訴えたことに対し
「例え、オリンピックのためだとしてもパワハラは断じて許しません。速見氏の処分はこの考え方に基づくものであり、被害者本人が我慢できたとしても決して許されるものではない」と、突き返した。
ただし、塚原千恵子氏と夫の塚原光男氏の件に関しては
「宮川選手から正式に協会に書面、もしくは可能であるなら面談してお話を聞く用意はある。それに関して調査を進めることは可能」と補足した。
現在、宮川選手は、味の素ナショナルトレーニングセンターを使って、速見コーチと練習することができない状態。
だが、他の練習場所を確保すれば、速見コーチの指導を受けることが可能。
すると、「高須クリニック」の高須克弥院長(73)が29日、ツイッターで支援する意向を表明した。
高須克弥院長は「自分でよければ契約します。連絡をお待ちします」と呼び掛けている。